アサギマダラ来園

どこかのハリウッドスターが来たわけではなく、
アサギマダラという蝶が飛来したという記事です。

まぎらわしいタイトルですみません。
山田緑地スタッフ、のーるがお送りしております。

(5月26日)

旅をする蝶、アサギマダラがやってきました!

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当園駐車場に。

駐車をしに来たわけではなく、駐車場の花壇に植えてあるユリオプスデイジーがお目当てだったようです。
北九州には10月頃によく飛来していますが、
山田緑地にはここ数年、この時期にも飛来するそうです。

小さな体で日本を縦断し、遠く沖縄や台湾まで旅をすることで知られる旅蝶、アサギマダラ。

その美しい容姿とふわふわ飛行によるサービス精神は
自然を愛するカメラマンの絶大な支持を集めます。

そんな好感度の高いアサギマダラは、国蝶選定の際にアオスジアゲハやオオムラサキとともに候補に選ばれ、
惜しくも落選した「惜しい!蝶」なのです。

もう少し言うなら、「もう一歩賞」ならぬ「もう一歩蝶」です。(のーる語録より)

優れた容姿を持つアサギマダラですが、意外と悪食。
アサギマダラの幼虫の食草となる植物は毒性の強いアルカロイドという成分を含むことが知られます。
このアルカロイド、一般に植物から抽出されるもので、
薬や麻薬として、また、民族の儀式においてアルカロイド性の植物の幻覚作用を利用して行われていた例もあるそうです。

察するに、華やかな容姿で敵に「食べるな危険」アピールをしているのでしょう。

また成虫のオスは、フェロモンを分泌するため、
ピロリジジンアルカロイドという舌を噛みそうな名前の成分を持つ植物に
成分接種のためよく飛来するということです。

その植物としてよく知られるのがフジバカマで、最近はアサギマダラを誘致するために
フジバカマを植える所が増えているようですね。
山田緑地にもフジバカマがありますので、
フジバカマが花咲く秋にもぜひ来園してお客様を誘致してほしいものです。

アサギマダラはその移動の研究のため、採取地や月日をマーキングされていることがあります。
そんなアサギマダラを見つけたらどこでマーキングされたものか、ネットなどを介して調べてみるのもこれまた一興かと思います。

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